あなたがもしなにかのマイノリティーに属しているのだったら,ワイヤードを生活の中心とすることもひとつの手段である。リアルワールドに比べて,格段に,過ごしやすい世界がそこにあるだろう。
米コンピューターエコノミクス社の調査では,ゲイやレズビアンといった同性愛者のインターネット人口は今後も増え続け,99年の920万人から2005年には1710万人に増大するとのこと。同性愛のインターネット利用者が多い地域は北米,欧州,アジア太平洋地域。増加率では南米,アジア太平洋地域,アフリカの順である。今後,ウェブをベースとしたマーケティングなどで無視することができない存在とあると同社は指摘している。
アジア太平洋地域ってほとんど日本のような気もする(^_^ゞ。アジア太平洋地域では,同性愛のインターネット利用者が100万人いるという。日本の検索エンジンでゲイ,レズ,バイなどと検索すると,すんごい数のページがヒットするのでやっぱり驚かされる。掲示板やチャットなども盛況,コミュニティーとして大変大きいものであることがわかる。リアルワールドでは,新宿○丁目とかに行かなければ交わせぬ話が,自分の机の上で展開される。
リアルでのその,どこかに行けば…というのは,そこ以外では徹底的に疎外されるということ。厳しい差別の意識が生まれているということ。マイノリティーは賛同者を集める時点で苦労する。そして,カムアウトせずに,表向きだけを装ってゆく。ワイヤードはその点,賛同者を集めることが比較的容易である。見た目で差別されるおそれもない。意見を発表する場もすぐに作ることができる。もちろん,人々の差別の意識は容易に消えないだろうが,ムダな苦しみからは解放されるだろう,きっと。
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